ビジネスデータサイエンス専攻
博士前期課程・博士後期課程
Data Science for Business Innovation Course
あらゆる分野の未来を拓く、それがデータサイエンス
産業にイノベーションを巻き起こす
データサイエンティストを養成
ビジネスデータサイエンス専攻のめざすもの
ビジネスデータサイエンスとは、企業などの組織をはじめ、社会における意思決定、計画、開発、設計、実行、管理、評価などの様々なビジネスに資するデータサイエンスを表しています。ビジネスデータサイエンス専攻では、社会および地球環境を考慮に入れた広い視野に立ち、情報技術を含めた工学的手法の適用を通して、より良い組織運営を実現するための方法論の教育と研究を行います。
本専攻では、専門分野として、品質環境経営、生産管理、新製品開発、マーケティングサイエンス、信頼性・安全性工学、統計学、機械学習、金融工学、保険数理、オペレーションズリサーチ、ソフトコンピューティング、ヒューマンメディア工学、感性工学、知能情報学、自然言語処理などに重点を置いた教育と研究を展開しています。
前期課程では、これらの専門分野で指導的な役割を果たすことのできる技術者・研究者を育成します。後期課程では、より高度な研究活動を通して、自立して研究を遂行する知識と能力を持つ研究者・技術者を養成します。また、産業界で働く社会人が、本専攻の専門分野を学習し、実際問題の解決に関連する応用研究を行うことを通した人材育成も行います。
ビジネスデータサイエンス専攻の特徴
1.データサイエンティストに求められる3つの力の習得と高度な応用
社会に必要とされるデータサイエンティストに求められるスキルとして、次の3つの力の確実な習得と高度な応用を目標とした教育と研究を行います。
ビジネス力: データサイエンスを活用するのは実社会における様々な企業や組織です。対象の組織における課題やその背景を理解した上で、ビジネス課題を整理し、問題を解決するための適切なデータ活用方法を身につけます。
データサイエンス力: 多くの組織では、膨大なデータから有用な情報抽出をすることが求められています。そのためには、高度な数学、統計学、機械学習、情報処理、最適化などの知識と技術を駆使して、データを構造化して整理し、さらにその整理したデータから情報抽出をするための様々な知識を身につけます。
データエンジニアリング力: データサイエンティストは、データサイエンスに関する知識だけではなく、それを実装し運用できるようになるためのエンジニアリング力を兼ね備えることが必要です。そのためにデータサイエンスを意味のある形に使えるようにし、実装、運用するようにするスキル・能力を身につけます。
2.企業や研究機関との共同研究
企業をはじめとする様々な組織をより良い形で運営するための新しい方法論を提供することは、ビジネスデータサイエンス専攻の重要な役割の一つです。本専攻では様々な企業や研究機関と積極的に協力し、新たなデータサイエンスの研究と社会への応用に取り組んでいます。
3.社会人への対応
企業では、経営のグローバル化や社会のデジタルトランスフォーメーションDX、人々の価値観の多様化などにともなって、新たに解決するべき課題が生じています。優秀な人材を大学院に派遣し、産学共同体制のもとにより創造的な視点からこれらの課題を解決するニーズが急速に高まっています。本専攻博士後期課程では、このような社会からの期待・要請に応えるために、企業や他の組織に在籍しながら日常の実務で直面している問題を研究課題として取り上げ、その解決を通して新しい方法論の開発を試みられる研究指導体制を用意しています。
4.都心のキャンパスと優れた研究環境
ビジネスデータサイエンス専攻の属する理工学研究科は都心キャンパスにあり、企業や他の研究機関との共同研究を行う場としては最も望ましい条件を備えています。また、本専攻の学生が取り組む研究課題の解決にあたっては、高度な情報処理技術の利用は不可欠で、このため、教育・研究上必要な機能を備えた先進的な情報処理施設・環境が整えられています。
5.積極的な留学生の受け入れ
近年、多くの国からの留学生が本専攻に入学を希望し、学習・研究に意欲的に取組んでいます。外国人留学生のための特別入試やチューター制度(大学院生が留学生に対して日本語の学習及び学生生活等に関するマンツーマンの指導・助言を行なう)などが設けられています。留学生を積極的に受け入れ、学生一人ひとりの能力に応じたきめの細かい指導を行っていることも本専攻の特徴の一つです。